ヨムナビ
たとえる技術

たとえる技術

せきしろ

文響社 / 2016-10-12

累計読者数13
平均ハイライト数 8.6件/人
推定読了時間 約3時間40分
star総合評価 47/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 22%

この本について

言葉に迷う瞬間って、日常のあちこちにありますよね。伝えたいことはあるのに、しっくりくる表現が出てこない。仕事でも雑談でも、なんとなく同じ語彙をぐるぐる回してしまう感じ。自分もずっとそのモヤモヤを抱えていて、「もっと違う視点があればな」と思っていました。 『たとえる技術』を読んで気づいたのは、面白いたとえってセンスじゃなくて、視点の置き換えで生まれるんだということでした。例えば「片づけられた大宴会場のように広い」とか「視聴覚室のカーテンのように黒い」とか、あの妙に具体的で、生活のどこかに転がっていそうな感覚。あれは対象との距離をちょっと変えるだけで出てくる、と本書は丁寧に見せてくれます。しかも「アイドル→女性→人間→動物→生物→地球」と、段階的に遠ざけることでイメージが広がる説明がすごく腑に落ちました。自分も仕事の文章で詰まった時、この距離のとり方を意識すると言葉が動き出す感じがあります。 それに、オリジナリティを出すと言っても、気負う必要はないんですよね。スペインのトマト祭りや突然の自習、地方のコンビニの駐車場。自分の中にだけ眠っていた記憶をそっと取り出すだけでいい。本書はそれを無理なく手伝ってくれます。言葉の飾りつけが過剰になってしまうと疲れる、という現実的な距離感も書かれていて、そのバランス感覚に助けられました。 「語彙を増やしたいけど、辞書を眺めてもピンとこない」というタイプの人に刺さる本だと思います。自分の生活から言葉を拾っていきたい人には、かなりしっくり来るはずです。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

芥川賞作家・ピース又吉直樹や、直木賞作家・西加奈子らとの共著でも知られる文筆家、せきしろ。 エッセイが東海大の入試に使われるなど、確かな文章力に定評があり、また数々の芸人にコント脚本を提供するなど、圧倒的なユーモアを生み出すせきしろの、表現力の秘密は「たとえ」にあった――。 「オダギリジョーが本名と知ったときのように驚いた」 「『この犬、他の人になつくこと滅多にないのよ』と言われたときのように嬉しい」 「雨天中止を知らなかったような孤独」
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要