
坊っちゃん
夏目 漱石
三和書籍 / 20210610
累計読者数3
平均ハイライト数 3.3件/人
推定読了時間 約3時間12分
star総合評価 42/100
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この本について
仕事でも人間関係でも、「正しいことを言っているはずなのに伝わらない」とか、「筋を通したいだけなのに、妙に損な役回りになる」という場面ってありますよね。周りの“理屈”や“空気”に合わせた方が楽だと分かっていても、どうしても飲み込めないことがある。その感覚に居心地の悪さを抱えている人はけっこう多いと思います。 『坊っちゃん』を読むと、そのモヤモヤに変に答えをつけてくれるわけじゃないんですが、視点がちょっと動きます。例えば、赤シャツのように論理や肩書きで人を動かそうとする人物に対して、坊っちゃんが「人間は好き嫌いで働くものだ」と言い切る場面があります。正論でねじ伏せることが正しさじゃない、という当たり前のことを、妙にまっすぐ思い出させてくれるんです。また、清がお世辞のように見える言葉をかけても、素直に受け取れない坊っちゃんの不器用さが、自分の不器用さとどこか重なる人もいるかもしれません。 そして一番刺さるのは、正直に生きる人ほど損をするように見えて、周囲から子ども扱いされたり軽く扱われたりするあの感じです。でも、この物語ではその「損」が一概に悪いものとして描かれていません。むしろ、世の中の理屈が通じない場所で自分の感覚を保つことがどういうことなのか、少し落ち着いて眺められるようになります。 正直でいたいのに、社会の理屈と折り合いがつかない人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
シリーズ第1巻は「坊っちゃん」を大活字、読み仮名付きで収載している。「坊っちゃん」は漱石初期に書かれた中編小説。江戸っ子気質の一本気な坊っちゃんが、新任教師として赴任した四国の中学校で起きた様々な出来事が綴られている。坊っちゃんの一人称で物語がすすむため、登場人物の描写などが面白可笑しく表現されている。漱石の小説の中でも人気の作品である。
目次
坊っちゃん
一
二
三
四
五
六
七
八
九
十
十一
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