
ふるさと納税の理論と実践(地方創生シリーズ)
保井俊之、保田隆明、事業構想大学院大学、ふるさと納税・地方創生研究会
この本について
ふるさと納税って、制度としては知っているはずなのに、いざ深く考えると「これって本当に地域のためになってるのか」「返礼品合戦がニュースになるたびにモヤモヤする」という人、多いんじゃないでしょうか。僕も同じで、なんとなく仕組みを使いながらも、自治体や事業者の現場では何が起きているのかまでは想像しきれていませんでした。 この本の面白さは、そういう漠然とした違和感を、具体的な数字と現場の動きを通して「ああ、こういう構造だったのか」と理解できるところにあります。例えば、寄附総額の半分しか自治体に残らない現実や、返礼品のコストが自治体の負担になっている仕組みを知ると、制度の見え方がガラッと変わります。また、ただの返礼品競争に見えていたものが、地場産業の改善や商品改良につながるケースもある一方で、過剰投資で倒産した事業者の話まで載っていて、どこにリスクが潜んでいるかがリアルに伝わってきます。 個人的には、自治体を「運営」ではなく「経営」として捉え直すという視点が刺さりました。産品の発掘に金融機関が関わったり、海外展開まで見据えたり、思っていた以上に“経営”としての判断が問われている。ふるさと納税を批判するでも礼賛するでもなく、地域がどう自力で立つかという目線で書かれているので、制度を別の角度から見られるようになります。 制度に対してどこか引っかかりを感じている人、地域経済のリアルを知りたい人には特に刺さる一冊です。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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