
「意識高い系」の研究 (文春新書)
古谷経衡
文藝春秋 / 2017-02-17
累計読者数3
平均ハイライト数 13.3件/人
推定読了時間 約2時間22分
star総合評価 43/100
start序盤集中型
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この本について
なんとなく「意識高いって言われたくないけど、じゃあ自分はどの立ち位置なんだろう…」みたいなモヤモヤ、ありますよね。がんばってるつもりなのに空回りして見えたり、逆に何もしていない人のほうが堂々としていたり。その差がどこから来るのか、言語化しづらいまま大人になった感じがあると思います。 この本が面白いのは、意識高い/リア充といった雑なラベルを、土地やスクールカーストといった“素性”にまで分解していくところです。読んでいると、自分が劣等感を覚えやすい理由や、やたらとアピールが鼻につく人が一定数いる理由が、努力とか性格だけでは説明できないと分かってきます。特に「リア充は自己アピールしない」という指摘は、都会に出れば自由になれると思っていた自分の勘違いを見透かされたようで、個人的には刺さりました。 とはいえ、この本は誰かを断罪するためのものではなく、「自分の立ち位置を少し冷静に把握できる」ことが最大の効能だと思っています。努力が報われない感じの正体を、環境や階層の話として扱ってくれるので、妙な自己嫌悪から距離を置けるんですよね。自分の薄いコンプレックスも、だいぶ輪郭がはっきりしました。 地元に根ざしてないことを負い目に感じる人や、アピールの強い人に妙に疲れる理由を知りたい人には、特にしっくり来ると思います。ここまで視点をずらしてくれる本は多くないので、静かに効きます。
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出版社による紹介
あなたは「意識高い系」? それとも「リア充」? カフェでMacを広げ、自己啓発セミナーへ熱心に通い、休日はバーベキューやパーティー。 そんな自分の姿をSNSにアップする……。こうした「意識高い系」の人々はなぜ生まれるのか。 「意識高い系」が放つ特有の「実力なき自己顕示欲」は、何に由来するのか、どのような経緯で構築されたのか。 「意識高い系」を「地方上洛組」と「在地下克上組」との二種類に分類し、その輪郭をあぶりだす。 また、ともすると混同されがちな「リア充」と「意識高い系」だが、「土地」と「スクールカースト」をキーワードに、両者が似て非なる存在であることを論じる。 「大学デビュー」に賭けて、故郷の北海道から関西へ進学し、入学式の前に髪を金色に染めた著者は、「意識高い系」とは私にとって他者ではなく、同族の問題−−と、本書の中で綴っている。 そんな著者が、データを援用しながら彼らの生態を徹底的に掘り下げた。そして見えてくる現代社会の抱える問題とは。 〈目次〉 ◆はじめに——意識高い系の研究「土地」「スクールカースト」「リア充」 ◆第一章 リア充は意識高い系の裏側に隠れている ◆第二章 「意識高い系」の心理大義と欲望 ◆第三章列伝 1.青木大和、小4偽装サイト事件 2.靖国コスプレイヤーと愛国女子 3.ノマドワーカー 4.キラキラ女子「ばびろんまつこ」 ◆おわりに——意識高い系を超克するために
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