
育児は仕事の役に立つ~「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ~ (光文社新書)
浜屋 祐子 and 中原 淳
この本について
育児と仕事の両立って、「手伝ってほしいけど具体的にどう言えばいいかわからない」「結局どっちかが抱え込んでしまう」みたいな、小さなつまずきが積み重なってしんどくなることがありますよね。しかも共働きが当たり前になった今の状況に、昔の家族モデルのまま向き合おうとしているから、余計に噛み合わなくなるんだと思います。 この本を読んで感じたのは、育児の悩みって“家事の量”よりも“体制づくりの不在”が原因になっていることが多い、という視点の転換でした。手を動かすことだけがチーム育児ではなくて、情報共有や意思決定も含めて「一緒に運営する」ことなんだと腑に落ちます。また、父親が関わるメリットがデータで語られていて、個人の“頑張る・頑張らない”の話ではなく、構造的にチームにしたほうがうまく回る理由が示されているのも救いでした。さらに、仕事でのリーダーシップやOJTの問題までつながってくるあたり、「育児で鍛えられるもの」のリアリティがあり、無理ない範囲で行動を変えてみようと思えるんですよね。 読んでいて特に刺さったのは、誰かが勝手に抱え込んでしまうとチームが崩れる、という指摘でした。家庭でも職場でも同じで、コミュニケーション不足が続くと「言わなくてもわかってほしい」と思ってしまい、余計に孤立していく。あの感覚に心当たりがある人は多いはずです。 共働き家庭で悩んでいる人はもちろん、「仕事も家庭もどちらも中途半端な気がしている30〜40代」に静かに効く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
読書の順序
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