
14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキスト
飲茶
河出書房新社 / 2019-03-06
この本について
「なんか毎日、ずっと“流されてるだけ感”があるんだよな……」 仕事でも日常でも、ふと立ち止まった瞬間にそんな気分になること、けっこうあると思います。頑張っても景色が変わらないような感じとか、自分の欲望が本当に自分のものなのか分からなくなるあの感じです。 『14歳からの哲学入門』が面白いのは、こういうモヤモヤを“気のせい”で終わらせず、資本主義や価値観の仕組みそのものを見直す視点をくれるところです。たとえば「記号を消費する社会は破綻しない」という話は、僕たちが追いかけている“流行”や“欲しさ”がどれだけ実体のないもので、しかもそれが終わりなく続く構造にハマっているのかをズバッと言い当ててきます。また、ニーチェの「どうなるか」から「どうあるか」へのシフトは、未来の不安に振り回されがちな日々に、ちょっと違う立ち位置をくれるはずです。 さらにこの本は、構造主義からポスト構造主義までを軽妙に紹介しつつ、「人はどこまで自由なのか」という根っこの疑問にも触れさせてくれるので、考え事の質が変わります。 大げさに世界を救うような話ではなく、「自分の当たり前の前提を一度疑ってみたい」「今のまま走り続けるのが正解かわからない」そんな人に向いています。 僕自身、読んでいきなり人生が変わったわけじゃないですが、日々の選択で“自動運転”のまま突っ走らされる感じはだいぶ減りました。こういう視点って、意外と日常を救ってくれます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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