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楽園への道 (河出文庫)

楽園への道 (河出文庫)

マリオ・バルガス=リョサ、田村さと子

河出書房新社 / 2017-05-08

累計読者数6
平均ハイライト数 3.7件/人
推定読了時間 約7時間
star総合評価 53/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 90%

この本について

仕事でも人生でも、自分の選んでいる道が正しいのかよく分からなくなる時があります。環境のせいにしている気がしたり、逆に自分を責めすぎてしまったり。どちらに振れても落ち着かなくて、ただ「このままでいいのか」というざわつきだけが残る日があります。 『楽園への道』を読んでいて感じたのは、ゴーギャンもフローラも、行き先を確信していたというより「確信できないまま動いた人たち」だということでした。たとえば、西洋の型にはまった芸術を壊したいと願いつつ、生活も健康も犠牲にしていくゴーギャンの姿や、結婚生活の中で自由を基準に生きると決めたフローラの変化は、派手さよりも、迷いながら選び直すことのリアルさのほうが胸に残ります。何かを探して遠くまで行ったのに、結局は「どこにも天国はない」となるくだりも、救いがないようでいて、足元を見直すきっかけになる気がしました。 特別な覚悟がある人向けというより、「答えを持っていないまま進んでしまっている自分」にモヤモヤしている人に刺さる本です。何かを手に入れる話ではなく、何かを捨てざるを得ない時に、人はどういうふうに自分と折り合いをつけるのか。その視点が静かに積み重ねられていて、自分の選択の温度を確かめたいときにそっと効いてきます。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ゴーギャンとその祖母で革命家のフローラ・トリスタン。飽くことなく自由への道を求め続けた二人の反逆者の激動の生涯を、異なる時空を見事につなぎながら壮大な物語として描いたノーベル賞作家の代表作。
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