
今日も一日きみを見てた 角田光代 猫エッセイ (角川文庫)
角田 光代
累計読者数3
平均ハイライト数 2件/人
star総合評価 41/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 83%
この本について
ときどき、自分の気持ちがうまく言葉にならなかったり、家の中でただ黙って過ごす時間がやけに救いになったりしませんか。誰かと向き合うほどではないけれど、ひとりで抱えておくには少しだけ重い。そのあたりの微妙な気配に、角田光代さんの猫エッセイはそっと寄り添ってくれます。 例えば、急に人見知りになる子どもの話を猫に重ねるくだりや、知らない人が帰るまで息を潜めて隠れている猫の描写。ああ、自分にもこういう「出てこない時間」があるな、と気づかされます。無理に社交的でいようとしなくても、存在そのものが否定されるわけじゃない。そんな当たり前を、猫を通して思い出させてくれるのがこの本の面白さです。 それに、猫を飼う人はいつのまにか世界じゅうの猫まで好きになってしまう、という話も妙に沁みます。自分の大事なものに向けた視線が、いつの間にか外の世界にも広がっていく感じ。誰かに救われるわけじゃないのに、気づいたら少しだけ救われている。そういう日常のささやかな変化を積み重ねるような読書体験でした。 日々の疲れや気持ちの行き場にうまく名前がつけられないまま過ごしている人に、そっと効く本だと思います。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。
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