
日本の人事を科学する 因果推論に基づくデータ活用 (日本経済新聞出版)
大湾秀雄
日経BP / 2017-06-14
この本について
人事の仕事をしていると、「昔からのやり方ではもう回らないよな…」と感じる場面が増えます。多様化が叫ばれて久しいのに、現場ではまだ“同質な社員像”を前提にした育成や評価が残っていたり、データを見ても何をどう判断すればいいのか自信が持てなかったり。自分の感覚と組織の仕組みが噛み合わず、どこに手を入れるべきか見えにくいんですよね。 『日本の人事を科学する』は、そのモヤモヤに静かに光を当ててくれる本でした。たとえば女性の賃金格差について、表面的な数字では縮小が大きく見えても、学歴や勤続年数を調整すると話が変わるという指摘は、思い込みと実態のズレを丁寧にほどいてくれます。また、多面評価を昇進材料に使わない方針を明確にする、といった現実的な運用の線引きも、理想論ではなく「実際どうするか」を考えるときの足場になります。キャリアが多様化する時代に、従来型の一体感前提の人材開発が機能しなくなる理由も、データと因果関係の視点で説明されていて納得感がありました。 人事の制度や施策に、自分の経験だけでは判断しきれない違和感を抱えている人に特に刺さると思います。データを“正しく使う”感覚を取り戻したいとき、無理に改革を煽るのではなく、地に足のついた視点を提供してくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
「科学的」人事の衝撃―HRテックで実現するマーケティング思考の人事戦略
三室 克哉, 鈴村 賢治, and 中居 隆

トップ企業の人材育成力
平岩力, 西村晃, 西村英丈, 西村隆宏, 寺口浩大, 堀達也, 白石紘一, and 北野唯我

科学的人事の実践と進化―人事DXを超えた経営戦略としての人材活用
三室 克哉, 鈴村 賢治, and 中居 隆

実践ピープルアナリティクス 人材と組織を理解するための道具箱
岩本慧悟, 藤澤優, and ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会

HRプロファイリング 本当の適性を見極める「人事の科学」 (日本経済新聞出版)
須古勝志、田路和也
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要