
人材が先、事業は後(インタビュー) DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文
藤田 晋、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部
ダイヤモンド社 / 2017-09-29
この本について
採用や育成の話になると、「結局、いい人がいなければ何も始まらないよな…」と思いながら、じゃあ具体的にどう動けばいいのかは見えないまま、日々のマネジメントに追われることが多い気がします。人に合わせるのか、事業に合わせるのか、そのバランスもずっと揺れますよね。私もずっとそこでもやもやしてきました。 この本は、人材ファーストという言葉を単なるきれいごとにせず、実際にどう運用してきたのかをかなり丁寧に語っています。若い人が本気になれる事業を後からつくる、事業そのものに育成の仕組みを組み込む、抜擢を続けるために新規事業を欠かさない、といった「人材を軸に事業を選ぶ」感覚は、読みながら何度も考え直させられました。また、終身雇用を打ち出した背景や、二駅ルールのような関係性を整える仕掛けなど、意外と泥臭い“環境づくり”の話も多くて、理屈だけでは回らない現実感があります。 特に刺さったのは、自由にさせるだけでは組織は足し算にしかならず、枠組みと規律をつくることで初めて掛け算になる、という視点でした。人に寄り添いつつも、方向性は経営サイドが明確に示す。その上で、素直で一生懸命な人にちゃんと経験を渡す。結局、成長する組織ってこの地味な積み重ねなのかもしれません。 自分の組織が「結局、人と事業のどちらに軸を置くべきなのか」で揺れている人には、かなり実務的に響く内容だと思います。
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