
科学の知恵 怒りを鎮める うまく謝る (講談社現代新書)
川合伸幸
講談社 / 2017-09-20
この本について
人とぶつかったとき、自分が悪いとわかっていても、うまく謝れないまま時間だけがたってしまうことがあります。相手の怒りがこわくて距離を置いたり、逆に「そんなつもりじゃなかった」と言い訳してしまったり。あとになって思い返しては、もっとちゃんと向き合えたらよかったのに…とモヤモヤが残るあの感じ、僕もよくあります。 この本は、感情論ではなく「怒りや赦しのメカニズム」を、脳や行動の研究から淡々と見せてくれます。復讐心すら脳の報酬系が関わっているとか、身体の状態で他者評価が変わるとか、聞いた瞬間ドキッとする話ばかりで、自分の反応を“性格”のせいだけにしなくていいんだと少し気が楽になりました。そして、謝罪に何を盛り込むと相手とのコミュニケーションが再び動き出すのかが、現実的なレベルで描かれています。特に「被害者が怒るのは正当だと示すこと」の重要さは、謝る側としても受け取る側としても行動を変えてくれます。 読んでいると、謝罪って関係を元に戻す儀式ではなく、「相手の自己評価の脅威をどう下げるか」という作業なんだと理解が変わっていきました。自尊心が低いほど謝れなくなる話や、男女でケンカ後の態度がズレる理由など、日常の小さな衝突にそのまま持ち込める視点も多いです。 人間関係でつまづくと、自分の未熟さばかり責めてしまう人ほど刺さる本だと思います。感情の扱い方を“根性論以外の方法”で知りたいときの一冊です。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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