
超ホワイト仕事術 部下を定時に帰してやる気と成果を一気に引き上げる
高野 孝之
インプレス / 201709
この本について
マネジメントの本を読むたびに、「理想論は分かるけど、現場で回すのは別物なんだよな…」とモヤモヤしていました。部下を育てたい気持ちはあるのに、日々の業務に追われて結局“自分がやったほうが早い”に逃げてしまう。評価や育成の話になると、正解が見えなくて足が止まる。そんなときに読んで、現実的に腹落ちしたのがこの本でした。 この本が効いたのは、まず「マネジャーはプロセスをつくる人」という視点に戻してくれたところです。成果を出すことと、人を育てることは別物ではなくて、むしろ同じ線上にある。その上で、現場に足を運んで自分の目で見て、聞くタイミングと話すタイミングを分けるような、ごく具体的な動きにまで落ちているので、翌日から試せる感覚があります。また、“個人の尊重”を形だけのスローガンで終わらせず、アサインの仕方やフィードバックの伝え方といった実務レベルまで踏み込んでいるのも助かりました。 もうひとつ刺さったのは、「自分がやる」より「メンバーを主体に考える」ほうが、結局チームの成果も伸びるという話です。年齢や経験年数ではなく、能力を見て任せ、失敗の原因を一緒に辿る。仕事を先延ばしせず、緊急ではないけれど重要なことに時間を取る。こういう地味だけど確実な積み重ねが、働きやすさと結果の両方をつくっていくんだと実感しました。 “人を動かすのが苦手なマネジャー”より、“なんとかしたいけど方法が分からないマネジャー”に特に刺さる本です。自分のチームが少しでもうまく回るように、地に足のついたヒントがほしいときに手元に置いておきたい一冊でした。
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