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死刑にいたる病 (ハヤカワ文庫JA)

死刑にいたる病 (ハヤカワ文庫JA)

櫛木 理宇

早川書房 / 2017-10-25

累計読者数4
平均ハイライト数 7.8件/人
推定読了時間 約4時間47分
star総合評価 48/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 42%

この本について

人間関係で距離感をつかめなかったり、誰かの言葉に必要以上に振り回されたりして、「自分ってちょっとズレているのかも」と不安になることってありますよね。相手の本心を読み切れないまま、勝手に自分を責めてしまう感じ。僕もけっこうそのタイプで、そんなときに読んでしんどさの正体が少しだけ見えたのが『死刑にいたる病』でした。 この物語では、殺人鬼・榛村が発する言葉が、妙に的を射ているようで奥底ではどこか歪んでいて、その境界が少しずつズレていきます。例えば「友達は自分を映す鏡だ」という一見もっともらしい助言が、誰かを支える言葉にも、操るための装置にもなり得る。その揺らぎを追ううちに、僕たちが日常で受け取っている言葉の“重さ”や“裏側”を、改めて考えざるをえなくなります。また、雅也が過去の記憶をたどるほど、見えていたはずの人の輪郭が変わっていく感じが、身近な人間関係にも通じていて、自分の解釈って思っている以上に脆いんだなと実感します。 人の言葉に敏感で、つい考えすぎてしまう人には特に刺さると思います。物語としてはハードですが、「人を見るときの距離」のようなものを、読み終えたあとに静かに調整してくれる一冊でした。

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出版社による紹介

鬱屈した大学生活を送る雅也は、連続殺人犯の大和から冤罪の証明を頼まれる。戸惑いつつ調査する雅也が辿りついた驚愕の真実とは。『チェインドッグ』改題文庫化。
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