
「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム (NextPublishing)
藤岡 淳一
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この本について
仕事で中国の工場と関わったり、海外製造のスピード感を横目に「自分のやり方は時代に合っているのか…」と迷うことが多い人には、この本がかなり刺さると思います。特に、理屈より現場の判断がモノを言う場面で迷子になりがちな自分には、深圳の“泥臭いリアル”が逆に腹落ちする経験でした。 たとえば、中国でよく言われる「草むらに道を切り開く者は死ぬ」という言葉。先行者が勝つとは限らず、むしろ後発が強かったりする。日本の感覚とはまったく違うこの価値観を、著者が実際のエピソードで説明してくれるので、単なる“文化の違い”ではなく「どう振る舞うと実務が前に進むか」に置き換えて考えやすいんですよね。また、工場に丸投げせず、品質基準を自分で決める面倒くささや、仕様が平気でひっくり返される現場の荒々しさも、そのまま書いている。美化されていない分、こちらも身構え方が変わります。 さらに、深圳が世界のハードウェア開発を惹きつける理由――デザインハウスの存在や、小ロットでも動ける公板文化など――が、著者自身の失敗と発見を通して描かれていて、最終的に「環境に合わせて戦い方を変えるとはこういうことか」という実感につながる本でした。 ものづくりやスタートアップに関わっていて、「現地の空気感まで含めて理解したい」と思っている人に向いています。
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