
プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション (角川書店単行本)
高須 正和、高口 康太、澤田 翔、藤岡 淳一、伊藤 亜聖、山形 浩生
KADOKAWA / 2020-07-31
この本について
仕事で新しいものを作ろうとすると、「結局どこから手をつければいいんだろう」と手が止まることがあります。技術のトレンドを追っても霧が晴れないし、日本のやり方が世界とずれてきている気もする。でも何をどう見直せばいいのかが分からない。そんなときに、この本の深圳の話がけっこう効きました。 読んでいて一番刺さったのは、華やかな最先端ではなく、その裏にある“基盤的技術の土壌”の描写です。無数の中小企業が積み重ねた技術があるから、ドローンでもアクションカメラでも短期間で形にできる。そして、うまくいかなければ容赦なく作り直す「多産多死」の文化。これを知ると、自分の現場で「慎重さゆえに遅れる」構造がどこにあるか見えるようになります。また、開発者もユーザーも入口を広くして、エコシステムを太らせる重要性は、日本のプロダクトづくりを考えると刺さる人が多いはずです。 この本は、深圳を礼賛する本ではなく、イノベーションが生まれる条件を冷静に分解してくれます。読んでいると、自分の周囲の環境をどう整えれば“プロトタイプが回り始める場”になるのか、具体的に考えられるようになります。 特に「改善は得意だけど、新しい価値を生む方法に迷いがち」という人には、視点の転換になると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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