
オイディプス王 (光文社古典新訳文庫)
ソポクレス and 河合 祥一郎
累計読者数7
平均ハイライト数 5.3件/人
推定読了時間 約3時間12分
star総合評価 57/100
trending_up後半加速型
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この本について
最近、「どこまでが自分の努力で、どこからがどうしようもない運なのか」みたいな境界で立ち止まることが多いです。何か失敗すると、原因を探したくなるし、誰かのせいにしたくなる時もある。でも一方で、自分の選択が全部悪かった気がして、ちょっと息苦しくなる瞬間もあります。 『オイディプス王』を読むと、このモヤモヤに少し別の角度が入ります。特に、因果関係では説明がつかない“成り行き”の中で、人がどう振る舞うのかが淡々と描かれているところ。避けようとしても避けきれない出来事に巻き込まれたとき、人は「なぜ自分が」と問い続けてしまうけれど、そこで見えてくるのは責任の所在よりも、自分の内側の揺れそのものなんだと感じます。人生の評価は最後までわからない、という静かな一文も、今を生きている自分にじわっと効いてきます。 この物語は、解決策を教えてくれるタイプではないけれど、「全部を自分のせいにしなくてもいい」「それでも選ぶのは自分しかいない」という現実を、少し落ち着いた形で受け止めさせてくれます。自分の運の悪さや選択の失敗を必要以上に抱え込みがちな人には、すごく静かに刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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出版社による紹介
オイディプスが先王殺害犯人の探索を烈しい呪いの言葉とともに命ずる発端から、恐るべき真相発見の破局へとすべてを集中させてゆく緊密な劇的構成。発端の自信に満ちた誇り高い王オイディプスと、運命の逆転に打ちひしがれた弱い人間オイディプスとの鮮やかな対比。数多いギリシア悲劇のなかでも、古来傑作の誉れ高い作品。
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