
働く女子のキャリア格差 (ちくま新書)
国保祥子
この本について
働き方やキャリアについて考えるとき、何が正解なのか分からないまま、上司や同僚との温度差だけが積み重なっていくことってありますよね。育児中ならなおさら、「配慮されすぎても困るし、放っておかれても困る」という微妙な揺れの中で、自分の立ち位置が見えなくなる瞬間があると思います。私も復職後に同じような噛み合わなさを抱えて、どう動けばいいのか分からなくなった時期がありました。 『働く女子のキャリア格差』は、そういう“言語化しづらいモヤモヤ”に具体的な名前と背景を与えてくれる本でした。例えば、上司とのすれ違いが「期待していない」のではなく、管理職としてリスクを避けたいだけの行動だったり、時短勤務が“能力”ではなく“扱い”の問題としてキャリアに影響していく構造だったり。こちらの意思を伝えない限り、状況証拠だけで判断されてしまう怖さも、読みながら何度もうなずいてしまいました。 またこの本は、制度を整えれば解決するという単純な話をしていません。働きやすさだけを追求すると業績が落ちるケースもあるし、多様性を本当に活かすには、会社側の仕組みと個人側の考え方の両方がアップデートされないと動かない。だからこそ「半径5メートルを変える」という現実的なサイズ感で、できることが描かれています。上司への伝え方や、限られた時間で成果を出すための視点など、自分の働き方をその場で見直したくなる話が多いです。 職場のすれ違いに疲れてしまった人、復職後のキャリアに不安がある人、そして「このまま流されていいのかな」と立ち止まっている人にこそ、そっと効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




