
一気にわかる!池上彰の世界情勢2018 国際紛争、一触即発編 (毎日新聞出版)
池上 彰
毎日新聞出版 / 201801
この本について
世界情勢のニュースを見ていて、「結局どこが誰と対立していて、なぜ揉めているのか」がごちゃごちゃになってしまうこと、僕もずっとありました。用語だけ断片的に知っていても、背景のつながりが見えないと理解が進まないんですよね。そんなときに、この本のように“なぜそうなったのか”を地図の裏側までセットで説明してくれるものがあると、ようやく頭の中のピースがはまっていく感覚があります。 刺さった読者の抜粋を見ると、宗派の割合やエルサレムの扱い、大国間の駆け引きなど、根っこの部分にある歴史的経緯が丁寧に語られているところに反応しているように思います。たとえば、スンニ派とシーア派の人口比がどう政治に影響したのか。エルサレムがなぜ今も各国の大使館を置きづらい都市なのか。カタール断交で要求された“13項目”のように、ニュースでは断片的にしか触れられない場面の背景が、かなり現実的な距離感で書かれています。知識を上塗りするというより、それぞれの国や宗派がどう積み上げてきたのかを理解できるのが大きいです。 ニュースで混乱しがちな人や、世界の動きがどう現在につながっているのか掴みたい人には、ちょうどいい案内役になる本だと思います。僕自身、国際情勢を語る以前に「まずこの前提を共有しないと話が進まないんだよな」という部分を埋めてくれた一冊でした。こんがらがった世界の出来事を、自分の中で少しでも整理したい人に刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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