
スクラップ・アンド・ビルド (文春文庫)
羽田 圭介
文藝春秋 / 2018-05-10
累計読者数3
平均ハイライト数 4.7件/人
推定読了時間 約1時間18分
star総合評価 53/100
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この本について
最近、家族のことをどう手伝えばいいのか分からなくなる瞬間ってありませんか。優しくしているつもりなのに、相手の自立心を奪ってしまっている気がしたり、逆に放っておくと罪悪感があったり。自分の中で折り合いがつかないまま、なんとなく「正しそうな行動」をしてしまうあの感じです。 『スクラップ・アンド・ビルド』は、その曖昧なモヤモヤに真正面から触れてきます。読者が保存している抜粋を見ると、刺さっているのは“善意の形をした暴力”や“介護される側の尊厳”の揺らぎなんですよね。優しさのつもりで動きを奪う場面とか、死への距離感を自分で調整しようとする感覚とか、口に出しづらい本音を淡々と描ききっています。読んでいるうちに、「自分の中にも同じ視点があったかもしれない」と気づかされる瞬間が何度もあります。 この本が効くのは、介護の正解を教えてくれるからではなく、関わり方の“濃淡”みたいなものを自分の中で探れるようになるところです。相手のためと言いながら、実は自分の安心のために動いている場面に気づけたり、老いをどう扱うかという重たいテーマを、自分の生活と地続きの感覚で考えられるようになったりします。 家族の老いに向き合うときに、綺麗ごとだけでは整理がつかない人に刺さる一冊です。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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出版社による紹介
「じいちゃんなんて、早う死んだらよか」。 ぼやく祖父の願いをかなえようと、孫の健斗はある計画を思いつく。自らの肉体を筋トレで鍛え上げ、転職のために面接に臨む日々。 人生を再構築していく中で、健斗は祖父との共生を通して次第に変化していく——。 瑞々しさと可笑しみ漂う筆致で、青年の稚気と老人の狡猾さを描ききった、羽田圭介の代表作。 新しい家族小説の誕生を告げた第153回芥川賞受賞作が待望の文庫化!
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