
ゴールドマン・サックスM&A戦記 伝説のアドバイザーが見た企業再編の舞台裏
服部 暢達
日経BP / 2018-04-19
この本について
会社にいると、ときどき不安になる瞬間があります。評価が自分で決められない感じとか、気づいたら「居場所」を会社に握られているような感覚とか。抜粋を読んでいても、そこに引っかかった人が多いんじゃないかなと思いました。自分の意思とは関係なく配置が決まっていく流れに、どこかでブレーキをかけたい。でも、どう考えればいいのかが分からない。そんなモヤモヤを抱えたまま働いている人は多いはずです。 『ゴールドマン・サックスM&A戦記』が効くのは、この不安に“現場で積み上げた視点”を持ち込んでくれるところでした。会社と個人は対等だという考え方は耳慣れているはずなのに、著者が20代・30代・40代と年代ごとにどう積み上げていったかを読むと、急に具体的な選択肢として立ち上がってきます。たとえば「昇進より給料を見る」という割り切り方や、「人生の後半で居場所を自分で選べる状態をつくる」という目標設定は、仕事に追われていると忘れてしまう“自分の軸”の置き直しになりました。 さらに、M&Aの舞台裏での判断や失敗の気づきがそのまま「仕事の場でどうふるまうか」という実践例になっていて、単なるキャリア論では拾えないリアルがあります。自分の立場を守りながら相手のプライドを傷つけない動き方や、プロとしての最低限の準備の仕方など、読んだあとに仕事の細部で少しだけ態度が変わる本です。 会社に依存せずに働きたいけれど、急に独立できるわけでもない。そんな現実と折り合いをつけながら前に進みたい人に刺さると思います。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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