
死と生(新潮新書)
佐伯啓思
新潮社 / 2018-07
累計読者数4
平均ハイライト数 26.5件/人
推定読了時間 約4時間29分
star総合評価 58/100
start序盤集中型
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この本について
最近、「死について考え始めると、足元がスッと抜ける感じがしてしまう」という話をよく聞きます。理屈では片づかないし、前向きになろうとしても妙に空回りする。かといって宗教的な説明にすぐ乗れるわけでもない。その宙ぶらりんさに、自分もずっと居場所を見つけられずにいました。 佐伯啓思『死と生』は、その不安を無理に消そうとはしません。むしろ、近代の私たちが「死を理解できない存在」であることを前提に、どうやって折り合いをつけていくのかを丁寧に探っています。印象的だったのは、死を科学や哲学の理屈で解決しようとするほど苦しくなる、という指摘です。生と死は、本来もっと物語的で、人と人のつながりの中でしか扱えないのだと気づかされました。また、仏教の「私など存在しない」という視点が、自己責任のプレッシャーで潰れそうなときに、ひとつの逃げ道にもなると感じました。 そして何より、「自然な死なんて本当は存在しない」という言葉が、自分には救いでした。うまく死ねる形が決まっているわけじゃなく、人との関わりの中で、その都度つくられていくものなのだと分かると、少し肩の力が抜けます。 自分の生と死を、ひとりの理性だけで抱え込むのがしんどい人に向く一冊です。
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出版社による紹介
「死」とは何か。なぜ、怖いのか。死ねば、どこへゆくのか。人間の究極の謎に稀代の思想家が迫る。
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