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ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる (文春新書)

ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる (文春新書)

片山 杜秀

文藝春秋 / 2018-11-20

累計読者数5
平均ハイライト数 10.6件/人
推定読了時間 約2時間50分
star総合評価 51/100
start序盤集中型
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この本について

音楽って好きで聴いているはずなのに、「なんでこれは心に刺さるんだろう」とか「時代や文化の違いってどれだけ関係あるんだろう」と、考え出すとわからなくなることがあります。自分の感覚だけでは手が届かない領域に、どうしたら踏み込めるのか。そんなモヤモヤを放置したまま大人になってしまった人は多い気がします。 この本は、音楽そのものを語るというより、「音楽が時代にどう扱われ、どう意味づけられてきたか」を丹念に追っています。三味線が“享楽的だから禁止された”とか、グレゴリオ聖歌が“声だけ”である背景に宗教戦争があるとか、軍楽隊すら国際政治の産物だったとか、一見関係なさそうな要素が全部つながってくる。音の形だけを追っても見えない歴史の姿が、急に立ち上がってくる感じがあります。 読んでいると、「なぜ今の自分がこの音楽を聴いて心が動くのか」を、少し外側から見られるようになるんです。ベートーヴェンが市民社会に支えられて変革できたという話も、単なる“天才物語”ではなく、聴く側・受け取る側を含めた大きな構図として理解できる。自分の“好き”も、もっと深いところに根があるんだなと思わされます。 クラシックに詳しくなくても大丈夫で、「世界の見え方をひとつ増やしたい人」に刺さる一冊です。音楽はこんなにも、人間の歴史と密接に動いていたのか、と静かに驚かされました。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

なぜモーツァルトは就活で苦しんだ? ベートーヴェンが「市民」をつくった? ワーグナー「勝利の方程式」とは? 19世紀に質量ともにピークに達したクラシック音楽は、大都市の市民階級という新しい消費者に向けられた最新の文化商品でもあった。誰が注文し、いかにして作られ、どのように演奏され、どこで消費されたか。クラシック音楽を知れば世界史がわかる! といっても過言ではない。最高の音楽とともに、歴史の流れを明快に解き明かす画期的音楽史。 【目次】 序章 クラシックを知れば世界史がわかる 第一章 グレゴリオ聖歌と「神の秩序」 第二章 宗教改革が音楽を変えた 第三章 大都市と巨匠たち 第四章 ベートーヴェンの時代 第五章 ロマン派と新時代の市民 第六章 “怪物”ワーグナーとナショナリズム 第七章 二十世紀音楽と壊れた世界 おわりに
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