
サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 会計編 (講談社+α新書)
三戸政和
この本について
会社の数字を見ても、どこに着目すればいいのかよくわからないまま「小さな会社を買うなんて、自分には無理だろうな」と思ってしまうこと、けっこうあると思います。僕も最初はそうで、決算書を開いても“価値があるのかないのか”の判断がまったくできませんでした。ただ、この本を読むと、数字を特別扱いせず「客観的に見る」ための足場が少しずつ固まっていきました。 特に効いたのは、まず減価償却累計額や資産構成から“これから必要になる設備投資”を読み取る視点です。数字をただの結果として眺めるのではなく、未来の出費を想像できるようになるだけで、事業計画のつくり方がまったく変わります。さらに、純資産と利益のどちらか一方に引っ張られず、PBRや営業利益の複数年分を組み合わせて価値を考えるという発想は、相場観のない個人にとってかなり心強いものでした。小規模のM&Aが相対取引になりがちで、買い手が納得できる価格に落ち着きやすいという現実的な話も、妙に安心できるポイントでした。 読み進めるうちに「会社の価値は帳簿の数字だけでは測れない」という当たり前の事実が、ようやく腑に落ちてきます。在庫の実質価値や、売上が現金化されるまでの流れ、貸借対照表と損益計算書のつながり。どれも知っているつもりで抜け落ちていた部分ばかりで、これらがつながると、会社を“買うかどうか”以前に、日々の仕事の見え方が変わりました。 自分の目で会社を評価できるようになりたい人や、相場に飲まれずに判断したい個人には、とくに刺さると思います。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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