
シェアライフ
石山アンジュ
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2019-02-26
この本について
仕事や子育て、将来の不安みたいな、言葉にしづらい重さってありますよね。誰かに頼りたいけど迷惑をかけそうで言えないまま、結局ひとりで抱え込んでしまうことも多い。私も「このまま全部自分で背負うのか…」と行き詰まる瞬間がよくあります。 『シェアライフ』は、そういう“ひとりで抱え込みがちな日常”に、別の視点を差し出してくれる本でした。大げさな理想論ではなく、信頼の幅を少しずつ広げることで生活が変わっていく具体的な例がいくつも出てきます。地域通貨で野菜を交換する話や、家事をシェアして収入につなげるサービスの話を読んでいると、「頼る=甘える」ではなく、「頼る=つながる」なのかもしれない、と腑に落ちる瞬間が何度もありました。所有することに縛られていた気持ちが、少しほぐれる感覚に近いです。 もうひとつ、印象に残ったのは「つながりが安心をつくる」という考え方でした。老後の心配をお金だけで埋めようとすると不安は尽きないけれど、人とのネットワークがあるだけで気持ちが軽くなる。これは綺麗ごとではなく、実際にシェアの仕組みが広がっている地域で起きている変化として語られているので、現実味があります。 今の暮らしに行き詰まりを感じている人や、「結局、頼れるのは自分だけ」と思い込みがちな人にこそ刺さる本だと思います。自分の世界をちょっとだけ広げるきっかけがほしいときに、そっと手を伸ばしてくれる一冊でした。
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ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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