
スマートシティモデルで拓く未来社会: まちづくりを超えて成長エンジンへと深化するスマートシティ
河野通長
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この本について
都市の課題って、関わっていると「結局どこから手をつければいいんだろう…」というモヤモヤがつきまといますよね。防犯や渋滞みたいな目の前の問題に追われつつ、でも本当はもっと長い時間軸で街をどう育てていけばいいのかを考えたい。そんなとき、この本が少しだけ視界を広げてくれました。 印象的だったのは、スマートシティを単なる技術の寄せ集めとしてではなく、「住民の願いを起点に、何度も改善を回す仕組み」として描いているところです。英国ブリストルの行政×大学のジョイントベンチャーのように、そもそもの組み立て方から違う事例が並ぶので、自分が抱えている前提が一度ほぐされます。さらに、柏の葉や藤沢など日本の事例もあって、海外の壮大な話を現実のスケールに落とし込む感覚もつかめます。グリーンフィールドのように更地から街を形づくるアプローチと、既存の都市で改善を積み重ねるアプローチの違いも、読み進めるうちに整理されていく感じがありました。 仕事で都市計画に関わっていなくても、「暮らしを良くするとは何を積み上げることなのか」を考えたい人には刺さると思います。技術や政策を眺めているだけではつかめない、“住民との往復”が軸にある発想に触れると、自分の周りのプロジェクトにも置き換えやすくなる一冊でした。
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