ヨムナビ
エッセイの書き方 読んでもらえる文章のコツ (中公文庫)

エッセイの書き方 読んでもらえる文章のコツ (中公文庫)

岸本葉子

中央公論新社 / 2018-08

累計読者数13
平均ハイライト数 54.3件/人
推定読了時間 約4時間38分
star総合評価 72/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 31%

この本について

文章を書こうとすると、どうしても「とりあえず書き始めてしまう」癖が出てしまう人、多いと思います。僕もそのタイプで、書き終わってから「これ何が言いたかったんだっけ」と迷子になることがよくあります。自分の中では強く響いているのに、読み手には伝わっていない気がする。そんなズレに、じわっと悩んでしまう時期がありました。 岸本葉子さんの『エッセイの書き方』は、そのズレをどう埋めるかを、とても現実的に教えてくれます。特に刺さるのは、書きたいことの中心を「転」に置く、という発想です。抽象的なテーマよりも、具体的なエピソードを先に決める。しかも、そのエピソードが読者にとって「へえーっ」になるかどうかを基準に選ぶ。この順番を変えるだけで、文章の手触りがガラッと変わります。また、「構成は書き始める前に紙に書く」という徹底した姿勢も、勢い任せで書き進めていた自分には大きな気づきでした。起承転結を後追いで整えるのではなく、最初に転から配列することで、迷走しにくくなる実感があります。 さらに、A=自分の書きたさ、B=他者が読みたくなるように、この二つを行き来する感覚も印象的でした。どちらか一方に寄りすぎると途端にバランスを失う。その往復こそがエッセイの作業であり、訓練ポイントなんだと腑に落ちます。読者に寄り添うための「読みやすさ」と、自分しか持っていない題材の具体性。その二本軸で組み立てれば、等身大のままでも文章は十分に届くのだと感じました。 書きたい気持ちはあるのに、どう整理すればいいかわからない人。あるいは、いつも途中で文章がぼやけてしまう人。そんな人に静かに効く一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

岸本葉子の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

言葉の選び方、書き出しの心得、起承転結の「転」を利かし、書き手の「ええーっ」を読み手の「へえーっ」に換える極意とは?しなやかに感じて、したたかに描く奥義を伝授。エッセイ道30年の岸本さんが、スマホ時代の文章術を明かします。単行本『エッセイ脳800字から始まる文章読本』を改題。待望の文庫化。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要