
限界の正体 自分の見えない檻から抜け出す法
為末 大
SBクリエイティブ / 2016-07-26
この本について
目標を立てても続かない、頑張っているはずなのに伸びている感じがしない。そんなとき、自分の中にある「見えない枠」に気づけず、同じやり方をひたすら繰り返してしまうことがあります。僕もよく、量でなんとかしようとして空回りしてしまうのですが、この本を読んで、その“限界のつくり方”そのものが間違っていたかもしれないと思いました。 為末さんは、限界は気合いでは突破できないことが多いと言います。むしろ、今の延長線上にある要素を六〜七割だけ残しつつ、残りを変えてみるくらいの路線変更がちょうどいいとか。あるいは、あえて想定外が起きる環境に身を置いてみると、頭が強制的に働きはじめて、行き詰まりから抜け出せる瞬間があるとも語っています。大きな夢を掲げるより、目の前の問題に集中して改善を繰り返すほうが結果的に遠くまで行けるという話も、妙に現実的でしっくりきました。 読んでいて感じたのは、「自分の限界って、実力じゃなくて“思い込みの構造”なんだな」ということです。憧れが強すぎると自分を否定してしまうとか、長く同じ場所にいるほど自分らしさが見えなくなるとか、心当たりがある人は多いと思います。僕自身、目標にこだわりすぎて身動きが取れなくなるタイプなので、「目標そのものが檻になる」という指摘はかなり刺さりました。 大きく飛躍したいというより、「いまの停滞を静かにほどきたい人」に向いている本です。無理に前のめりにならなくても、自分の枠を少しずつずらすことで道が見える。そんな読み味でした。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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