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後宮の烏3 (集英社オレンジ文庫)

後宮の烏3 (集英社オレンジ文庫)

白川紺子、香魚子

累計読者数5
平均ハイライト数 60.8件/人
推定読了時間 約6時間5分
star総合評価 77/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 56%

この本について

人と距離をとってしまうときってありますよね。信じていいのか、頼っていいのか、あるいは自分ばかり重く感じてしまうのか。頭では「もっとうまくやれたら」と思いながら、心だけが固まって動かないままになることがあると思います。 『後宮の烏3』の抜粋を読んでいて改めて感じたのは、「誰かの思惑が読めず不安になるとき」「自分の願いを口にするのが怖いとき」「人との距離感に嫉妬や後ろめたさが混ざるとき」みたいな、普段うまく言葉にできない揺れが、物語の中で丁寧に扱われていることでした。寿雪が助けを求めることをためらう場面は、自分の弱さをさらけ出す怖さそのもので、高峻の言葉がそれをそっと受けとめる感じが、不思議とこちらの胸にも落ちてきます。衛青の、忠誠とさびしさが同居する気持ちも、誰かを大切に思うほど複雑になる感情のリアルさに近いところがあって、読んでいて何度も手が止まりました。 物語としての緊張感はしっかりあるのに、登場人物たちの弱さや葛藤がそのまま描かれていて、自分の内側を見つめるきっかけにもなる本です。人との関係で「正解がわからない」と感じている人には、とくに刺さると思います。 派手な救いはないけれど、自分の中の小さな声を拾い上げてくれるような一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「梟」が残した羽根に、自らの行く末を重ねる寿雪。先代の戒めに反し夜明宮は孤独から遠ざかるも、寿雪自身は虚しさから逃れることが出来ずにいた。烏妃の元には、今宵も訪問者が絶えない。泊鶴宮での怪異は、やがて烏漣娘娘への信仰を脅かす『八真教』へと通じて?他方、高峻は烏妃を「烏」から解放する一筋の光明を見出し、半信半疑ながらも寿雪と共にあることを決め!?
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