
Process Visionary――デジタル時代のプロセス変革リーダー
山本 政樹 and 大井 悠
この本について
仕事でデジタル化の話が出るたびに、「そもそも何のためにやるんだっけ…?」とぼんやりしたまま巻き込まれたり、経営側と現場の温度差に振り回されたり。自分もずっとそのモヤモヤを抱えたままプロジェクトに関わっていました。そんなときに助かったのが、この本が丁寧に描いている“ビジネスのニーズをどう見極めるか”という視点でした。 読んでいて刺さったのは、デジタルツールの導入ありきではなく、まず「本当に困っているのはどこか」を徹底的に掘り起こす姿勢です。コンシェルジュが求めていたのは顧客データではなく、自社サービスの情報だったという例は、自分の現場でもよくある話で、目的と手段がすれ違う怖さを思い出しました。さらに、この本が強いのは、要求を“ビジネス要求 → ステークホルダー要求 → ソリューション要求”と段階で捉え、目的から逸れないための思考の順序を見せてくれるところ。特に「詳細化」のレベルがどれほど細かいかを示すくだりは、自分が普段どれだけ曖昧な指示を出していたかを痛感しました。 もう一つ大きかったのは、プロセス変革が部門内で完結しない時代になったという現実です。End to End でプロセスをつなぐには、誰かが全体像を握り、関係者をつなぎ、必要なソリューションをデジタル・アナログ問わず選び直す必要がある。その“現実的な泥臭さ”まで書いてくれているのが、現場にいる人間としてはありがたかったです。 デジタル化の話になるといつも「結局、何が正しいのか分からないまま進んでしまう」という人ほど刺さると思います。自分と同じように、プロジェクトの目的と現場のリアルのズレに悩んだことがある人には、かなり実用的に読めるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
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