
「名経営者」はどこで間違ったのか ゴーンと日産、20年の光と影
法木 秀雄
PHP研究所 / 201911
この本について
仕事でも組織でも、「これ本当に意味あるんだろうか…」と思いながら前に進めない時ってありますよね。上から降りてくる方針に腹落ちしないまま走らされたり、数字だけを追うよう求められて、何か大事なものを置いてきている気がしたり。自分の判断軸がどこにあるべきなのか、迷う瞬間が増えている気がします。 この本は、ゴーン体制の日産を20年単位で追ったノンフィクションなんですが、派手な成功と陰で積み上がっていた綻び、そして人の心の動きまで丁寧に描かれています。読者が保存していた抜粋にもあるように、理念に共感できない組織の意思決定ほど、人を疲弊させるものはないし、「NOではなくどうやるか」という強引な圧が積み重なると、現場がどんなふうに歪むのかが生々しく伝わってきます。逆に、価値を生む仕事に人を向けるには、倫理観や判断基準が大脳レベルで“染みついているか”が問われるという指摘も刺さるところでした。 読み終えると、経営書というより「自分の仕事の筋道をどう立てるか」を見直す材料がいくつも残ります。身の丈に合わないプロジェクトを続ける危うさ、就任後100日の意味、トップの言葉が社員の感情にどう作用するか…。大きな企業の話ではあるけれど、日々のチーム運営やキャリアの判断にもそのまま置き換えられるところが多いです。 組織の意思決定に振り回されがちな人、そして「自分の仕事をどう整えるか」に迷っている人に特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
読書の順序
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