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アンチ整理術

アンチ整理術

森博嗣

日本実業出版社 / 2019-11-10

累計読者数5
平均ハイライト数 43.4件/人
推定読了時間 約2時間35分
star総合評価 73/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 43%

この本について

仕事でも日常でも、意味のわからないいらいらに振り回される瞬間ってありますよね。片づいていない机を見るだけで気が散ったり、人の言動に反応してしまったり、自分でも「なんでこんなことで」と思うのに止められない。整理術の本を読んでもスッキリしないまま、結局また同じことを繰り返してしまう、あの感じです。 森博嗣さんの『アンチ整理術』は、そうしたモヤモヤに「無理に片づけようとするからしんどいんじゃない?」と、少し横から光を当ててくれる本でした。例えば、いらいらは創造的な作業ほど起きやすいとか、「嫌だと思いながら始めるほうが簡単」だとか、身も蓋もないけれど実際はその方が動けるよね、という現実的な視点が続きます。片づけや感情管理を“上手にやろう”と構えるほど苦しくなるけれど、「しかたなくやる」「自分のペースに合わせる」といった姿勢に切り替えるだけで、妙に力が抜ける。そんな経験に近い言葉が多い印象でした。 また、読者が特に保存していた部分を見ると、「他人からどう見えるかより、自分の理屈で動くほうが信頼につながる」という視点に強く反応しているように思います。自分の感情で散らかってしまう人ほど周囲に伝わらなくなるし、比較の価値観に振り回されると疲れていく。そこを丁寧に切り分けてくれるところが、この本の静かな効き目です。 整理が苦手な人よりも、「感情や思考が散らかりやすい人」のほうが刺さる本だと思います。無理に整えるのではなく、まず自分の反応を観察するところから始めたい人にちょうどいい一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ドラマ・アニメ化された『すべてがFになる』や、押井守監督によって映画化された『スカイ・クロラ』を生み出した人気作家による、創造的な仕事術&知的生産のヒント! 最近では「一日に一時間しか作家の仕事をしていない(実際には四十五分)」けれど、これまでの作家生活で350冊以上を執筆し、総収入は20億円を超えています。 シンプルな文体や洗練されたロジックが物語を彩るその作風からも、整った環境で淡々と作品を生み出しているイメージがある著者ですが、実は「書斎も工作室も、主な活動場所は散らかり放題」だといいます。 しかしその一方で、「メモは取らない」「ほとんどのデータは保存しない」などの一見ミニマリストのような習慣もあるそうです。 その独自の整理術の根幹にあるのは“ものを整理するのではなく、自分自身を整理する”という考え方。 本書は、そんな著者による「環境の整理・整頓」と「散らかった自己の整理・整頓」をめぐる知的エッセイです。 ・片づけ、整理整頓が苦手で、家や会社で肩身の狭いを思いをしている ・片づけなくても自分は何も困らないのに、親やパートナー・上司などから注意される といった、整理の必要に迫られている人や、 ・30代以上、中堅・ベテランといわれる歳になって、さらに成長したい ・頭打ち感を抱いていて、それを打ち破りたい など、整理を手がかりにして目指す自分になりたい人に、おすすめの一冊!
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