
非営利組織のガバナンス――3つのモードを使いこなす理事会
リチャード・P・チェイト、ウィリアム・P・ライアン、バーバラ・E・テイラー、山本未生、一般社団法人WIT
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この本について
理事会に参加していると、「ちゃんと監督はしているはずなのに、組織として前に進んでいる感じがしない」「議題は消化しているのに、なぜか大事な話ができていない」というモヤモヤがつきまとうことがあります。僕自身、細かい確認作業に時間を取られながら、肝心のミッションや将来像の話がほとんどできていない時期がありました。 この本が腑に落ちたのは、理事会の仕事を“受託・戦略・創発”という三つのモードに分けてくれたところです。多くの理事会がタイプⅠの監督業務ばかりに引っ張られる理由や、緊急性の高い話題に飲み込まれて重要な問いが脇に追いやられる構造を、妙にリアルに説明してくれます。さらに、「計画をつくる」のではなく「一緒に考える」ことこそ理事会が担うべき戦略モードだと示されると、自分たちがどこで立ち止まっていたのかが見えやすくなります。そして創発モードの話まで踏み込むことで、ミッションの意味づけや組織の文化にどう向き合うのか、あいまいにしてきた領域に光が当たります。 特に、理事会が委員会構造や手続きに縛られるほど関与する意欲を失っていくという指摘は、心当たりのある人にはかなり刺さるはずです。こんな人に刺さる本です。目の前の議題処理だけで終わらせず、「そもそも何を大事にする組織なのか」を理事として考えたい人に。
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出版社による紹介
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