
未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―
ドミニク・チェン
新潮社 / 2022-08-29
累計読者数6
平均ハイライト数 15.8件/人
star総合評価 55/100
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この本について
仕事でも趣味でも、何かをつくろうとすると、言葉にできないモヤモヤに引っかかることが多いです。自分の表現ってそもそも何なのか、ほかの人の作品を参考にすると「これでいいのかな」と不安になる。さらに、インターネットで何でも共有される時代に、自分のつくるものがどう扱われるのかも気になってしまう。僕もずっとそこが整理できずにいました。 この本は、その悩みに対して派手な答えをくれるわけではないんですが、視点がゆっくり書き換わっていく感覚があります。たとえば、著作権や技術を「社会の言語」と捉え直す話は、自分が見ているルールが絶対じゃないと気づかせてくれますし、誰かの表現が自分の材料になり、自分の表現もまた誰かに溶けていくという考え方は、創作の怖さよりも連鎖の面白さの方を大きくしてくれました。そして、言葉そのものが世界の受容体になるという視点に触れると、自分の感じている違和感にも、少しずつ名前を与えられるようになります。 ものづくりに限らず、「自分の世界の見え方って本当にこれで合ってるのかな」とよく立ち止まる人には特に刺さる一冊だと思います。自分のパターンがどこから来て、どこへ向かうのかを考えたい時に、静かに横で灯りをつけてくれる本です。
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出版社による紹介
哲学、デザイン、アート、情報学と、自由に越境してきた気鋭の研究者が、娘の出産に立ち会った。そのとき自分の死が「予祝」された気がした。この感覚は一体何なのか。その瞬間、豊かな思索が広がっていく。わたしたちは生まれ落ちたあと、世界とどのように関係をむすぶのだろう――。東京発、フランスを経由してモンゴルへ、人工知能から糠床まで。未知なる土地を旅するように思考した軌跡。
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