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書きあぐねている人のための小説入門 (中公文庫)

書きあぐねている人のための小説入門 (中公文庫)

保坂和志

累計読者数13
平均ハイライト数 42.3件/人
推定読了時間 約4時間22分
star総合評価 66/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 13%

この本について

小説を書こうとすると、なぜか机に向かったまま時間だけが過ぎて、「自分はそもそも何を書きたいんだっけ」と不安になることが多いです。書きたい気持ちはあるのに、書き始めると回想ばかりに逃げたり、せっかく書いた原稿を捨てられなかったり、そういう“自分の癖”に足を取られる感覚があると思います。 保坂和志『書きあぐねている人のための小説入門』は、その迷いをごまかさずに直視するための本でした。たとえば、時系列で書くことが自分のナイーブさを相対化する働きを持つ、という指摘。回想に逃げずに“今”を書こうとしたときに、自分がどれだけ曖昧に世界を処理しているかが露呈して、そこから文体が生まれてくる、という考え方。書くことの困難さそのものを素材として扱う姿勢が、この本の芯にあります。そして何より、「力がないのではなく、力を振り絞る場所に踏みとどまれていないだけ」という言葉に、自分の書けなさを少し違う角度から見られるようになりました。 うまく書けない理由を誰かに直してほしい、というより、「自分の感覚のどこが動けなくしているのか」を一緒に探したい人に刺さる本です。書くことに迷っているあいだの自分も作品の一部なんだと、少しだけ思えるようになります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

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