
日本企業の勝算―人材確保×生産性×企業成長
デービッド・アトキンソン
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この本について
仕事をしていて「なんでこんなに非効率なんだろう」とか、「自分の能力がここでは活かしきれていない気がする」と感じる瞬間ってありますよね。私もずっとそのモヤモヤを言語化できずにいたのですが、この本はその正体を“構造そのもの”から説明してくれました。読むほどに、個人の努力ではどうにもならない壁がたしかに存在していたんだと腑に落ちていきます。 特に刺さったのは、日本では企業規模そのものが小さく抑え込まれる仕組みになっている、という指摘です。サービス業で50人未満を中小企業と定義した結果、企業が育たず、生産性も上がらず、優秀な人材が能力を発揮できないまま埋もれてしまう。さらに中小企業向けの大量の優遇がその構造を固定化してきた、という流れをデータとともに整理してくれます。あやふやな「業界の特徴」で片付けがちなことも、因果関係まで丁寧に追うことでまったく違う風景が見えてきました。 読み終えるころには、「自分の働く環境のどこに限界があるのか」「何を変えれば生産性は上がるのか」を、感覚ではなく構造として捉えられるようになります。自分の職場だけを見て悩んでいた人ほど、視界が一気に開けるはずです。 自分の能力が正しく使われていない気がしている人、あるいは日本の“生産性の壁”の正体を一歩深く知りたい人には特に刺さる一冊だと思います。
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