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日本の電機産業はなぜ凋落したのか 体験的考察から見えた五つの大罪 (集英社新書)

日本の電機産業はなぜ凋落したのか 体験的考察から見えた五つの大罪 (集英社新書)

桂幹

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この本について

仕事で組織を動かそうとすると、「なぜこんなに議論が進まないんだろう」「会社のビジョンって、どこにあるんだろう」と、じわっとしたモヤモヤにぶつかることがあります。自分の努力だけではどうにもならない構造の壁がある気がして、でもそれが何なのか言語化できないまま時間だけが過ぎていく。僕自身もずっとその感覚を抱えていました。 この本は、日本の電機産業という巨大なケースを通して、その“構造の正体”をかなり具体的に見せてくれます。期待値が低い組織ほど士気が上がらないこと、ビジョンを描けないリーダーの影響がどれほど大きいか、そしてダイバーシティの遅れや中途半端な雇用のあり方が、現場の力をじわじわ奪っていくこと。抽象的な精神論ではなく、実際の企業の判断や現場の空気感から理解できるので、読んでいて自分の職場の課題と自然につながっていきます。 特に、イノベーションは「選択と集中」とは相性が悪いとか、ロードマップを実現する力が逆に市場の変化を見えにくくしてしまうとか、日々の仕事でなんとなく感じていた違和感が、腑に落ちる形で説明されているのがありがたかったです。自分の不安や苛立ちが個人の力量不足ではなく、構造的な背景にあると分かるだけでも、少し呼吸がしやすくなります。 自分の職場に漂う“変わらなさ”の理由を言語化したい人には、特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

かつて世界一の強さを誇った日本の製造業。 しかし、その代表格である電機産業に、もはやその面影はない。 なぜ日本の製造業はこんなにも衰退してしまったのか。 その原因を、父親がシャープの元副社長を務め、自身はTDKで記録メディア事業に従事し、日本とアメリカで勤務して業界の最盛期と凋落期を現場で見てきた著者が、世代と立場の違う親子の視点を絡めながら体験的に解き明かす電機産業版「失敗の本質」。 ひとつの事業の終焉を看取る過程で2度のリストラに遭い、日本とアメリカの企業を知る著者が、自らの反省もふまえて、日本企業への改革の提言も行なう。 この過ちは日本のどこの会社・組織でも起こり得る! ビジネスパーソン必読の書。 【主な内容】 第1章誤認の罪 「デジタル化の本質」を見誤った日本の電機産業 第2章慢心の罪成功体験から抜け出せず、先行者の油断から後発の猛追を許す 第3章困窮の罪円高対応とインターネット・グローバリズムへの乗り遅れ、 間違った”選択と集中”による悪循環 第4章半端の罪日本型経営の問題点──経営者、正規・非正規、ダイバーシティ、 賃上げ、エンゲージメント──はなぜ改善できなかったのか 第5章欠落の罪人と組織を動かすビジョンを掲げられない経営者 第6章提言ダイバーシティと経営者の質の向上のためには 【著者略歴】 桂幹(かつらみき) 1961年、大阪府生まれ。 86年、同志社大学卒業後、TDK入社。 98年、TDKの米国子会社に出向し、2002年、同社副社長に就任。 08年、事業撤退により出向解除、TDKに帰任後退職。 同年イメーション社に転職、11年、日本法人の常務取締役に就任も、16年、事業撤退により退職。 今回が初の書籍執筆となる。
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