
新型コロナウイルスの真実
岩田健太郎
ベストセラーズ / 2020-04-11
この本について
コロナのときに感じていた「何を信じたらいいのか分からない感じ」って、時間がたった今もどこかに残っている気がします。情報はあふれているのに、自分の判断には自信が持てない。あのときの混乱を思い出すと、同じような状況にまた巻き込まれたらどうすればいいんだろう、と考えてしまうんですよね。 岩田健太郎さんの『新型コロナウイルスの真実』は、初期の現場で何が起きていたかを知る本でもあるんですが、それ以上に「どう不確実性と向き合うか」を考えさせられました。特に刺さったのは、自分の判断に対して健全な疑いを持ち続ける姿勢や、間違いに寛容でいることの大切さ。そして、結局のところ特別な対策よりも、休養・睡眠・食事といった普通の行動が一番効くという現実的な視点です。当時の知見で語られている部分は、今では更新されているテーマもあります。でも、混乱の中でどう考え、どう動くかという“態度”の話は、むしろ今読む価値が大きいと思いました。 個人的には、安心を追い求めるほど判断が鈍るという指摘が強く残りました。安心そのものではなく「安全に近づくために何ができるか」を淡々と積み重ねる姿勢は、感染症に限らず日常の判断にも転用できます。リスクをゼロにしようとするんじゃなく、まず手元の行動を整える。やるべきことは案外シンプルだ、と思わせてくれる本でした。 不確実な状況で混乱しがちな人、なにかと情報に振り回されてしまう人には、特に静かに刺さる一冊だと思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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