
ホークス3軍はなぜ成功したのか?~才能を見抜き、開花させる育成力~ (光文社新書)
喜瀬 雅則
この本について
仕事でも人生でも、努力の「正解」が見えないまま積み重ねを続ける時期ってありますよね。頑張っているつもりなのに評価されている気がしないとか、そもそも自分の伸びしろってどこにあるのか分からないままとか。僕自身もそういうモヤモヤの中で、この本に出会いました。 ホークス3軍の取り組みは、派手さはないけれど「成長をどう捉えるか」という視点を強制的に揺さぶってきます。たとえば甲斐選手の話。ワンバウンドを前に落とすという地味な練習を何年も続けて、それを周りがちゃんと見ているから信頼が生まれる。この“地道さが積み上がる環境”を球団が意図的につくっていたことに、個人的にはかなり救われました。努力って自分の中だけで完結させなくてもいいんですよね。 もう一つ刺さったのは、選手の「伸びしろ」に投資するという考え方。他球団が獲らない段階で先に指名し、3軍で実戦を重ねながら評価する。結果ではなく“変化の兆し”を見ようとする姿勢は、マネジメントにも個人のキャリアにもそのまま応用できると思います。自分のどの部分を伸ばすのか、平均点より尖りをどう育てるのか、そんな問いに向き合わされました。 派手な成功論ではないけれど、コツコツやっているのに報われている実感がない人、あるいは部下や後輩の成長をどう見ればいいのか分からない人にはしっくりくる一冊だと思います。僕も読んでみて、「積み重ねは見えないところで評価されていく」という当たり前のことを、ようやく自分の言葉で理解できました。
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