
「断食の神様」に教わった 霊性を高める少食法
森美智代
この本について
食生活や体調のことで、正解がわからないまま迷い続けてしまう時があります。気合で整えようとしては続かず、逆に「自分には向いてないのかな」と落ち込むこともあると思います。僕もその一人で、食べ方を変えたら本当に心まで変わるのか…と半信半疑のままいろいろ試していました。 この本は、一般的な栄養ガイドとはまったく違う角度から「少食」や「断食」を扱っています。健康の“正しさ”というより、空腹の時間をどう受け止めるかとか、食べる行動が心の状態とどうつながっているかとか、そういう内側の感覚を丁寧に見直す内容が多いんですよね。例えば、朝食を抜くことで体が静かになる感覚の話や、空腹時に思考がクリアになる理由を著者なりの言葉で語っていて、理屈というより「こういう捉え方もあるのか」と視点がずれる瞬間がありました。 もう一つおもしろいのは、食と精神性をセットで語っている点です。祈りや反省といったスピリチュアル寄りの話も多いので、人によっては距離を感じると思います。ただ、罪悪感で自分を追い詰めてしまう時に、「静かに座って、自分の内側を光として見る」という説明は、宗教というより“気持ちの切り替え方”として読める部分もありました。食事量を減らす過程で出てくる不安や執着をどう扱うかという記述も、実践している人なら共感しやすいと思います。 全体として、万人向けの健康本ではありません。でも、体調よりも“心のざわつき”が気になっていて、食べることとの関係を見直してみたい人には刺さる一冊だと思います。自分のペースで少し引いて物事を見るきっかけがほしい、そんな時にそっと置いてある感じの本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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