
Joyful 感性を磨く本
イングリッド・フェテル・リー and 櫻井 祐子
この本について
仕事や家の中で、なんとなく気が沈む日ってありますよね。部屋も机も整えているつもりなのに、気分だけは整わない。自分の感性が鈍ってきているような、色や光に無関心になっているような、あの小さなモヤモヤです。僕も「気分を上げる方法」を行動や思考だけで何とかしようとして、うまくいかない時期が長くありました。 この本は、そんなときに「そもそも環境に刺激が足りていないだけでは?」と視点をひっくり返してくれます。色や光、質感といった感覚そのものが、人の集中力や気持ちに影響しているという説明が、とにかく具体的なんです。たとえば、自然は本当は“過剰さ”に満ちているという指摘。ミニマリズムの正しさに合わせようとしていた自分には、けっこう刺さりました。また、職場から遊びの要素を排除しすぎると、気持ちが鈍り、創造性まで落ちていくという話も、思い当たる人は多いはずです。照明の色温度やCRIの話のように、すぐ変えられる実用のヒントが多いのもありがたいところでした。 読んでいて感じたのは、感覚の“豊かさ”って、派手な装飾を足すことではなく、視点を取り戻す行為に近いということです。高い場所に上ったときの大局観や、緑の多い場所での安心感など、人がもともと備えていた感覚が丁寧に説明されていて、自分の体と環境のつながりをもう一度思い出させてくれます。 仕事に追われて感性が摩耗している気がする人、部屋づくりや働く環境に違和感を抱えている人には、とくにしっくり来ると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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