
中学受験の親たちへ~子どもの「最高」を引き出すルール
おおたとしまさ and 安浪京子
この本について
中学受験に向き合っていると、「このやり方で本当にいいのか」「子どもを追い込みすぎていないか」と不安になる瞬間が必ずあります。頑張っているのに伸び悩む理由も、親としてどう関わるべきかも、どこか霧の中にいる感じが続くんですよね。偏差値や塾の宿題に振り回されていると、そもそも“なぜ中学受験をするのか”という原点すら見えなくなることもあります。 この本は、そういうモヤモヤに静かに輪郭を与えてくれました。たとえば「パターン学習では中学に入ってから伸びにくい」という指摘は、目先の点数にこだわるより、“原理原則を理解する思考力”を育てる意味を思い出させてくれます。また、「私立に進む価値は学校文化に身を置くこと」という視点は、偏差値ではなく“どう生きるか”の話にまで目線を戻してくれる部分でした。そして何より、「どんな学校に行ってもやっていける子に育てる」という一文は、親の焦りを少しほどいてくれると思います。 偏差値や合格実績ではなく、子ども自身をちゃんと見たいと思っている人にとって、この本はかなり刺さるはずです。勉強を外注しても愛情は外注できないこと、点数を見る前に「よく頑張ってるね」と声をかけること、その積み重ねが学力にも生活にも効いてくるという話は、現場感があって腑に落ちました。仕事が忙しい家庭や、共働きで十分に寄り添えていないと感じている家庭にも寄り添ってくれる内容です。 「結局、親として何を大切にすればいいのか」。その軸を整えたい人に、そっと手渡したい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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