
ゲームメカニクス大全 ボードゲームに学ぶ「おもしろさ」の仕掛け
Geoffrey Engelstein、Isaac Shalev、小野 卓也
翔泳社 / 2023-06-15
この本について
ゲームを誰かに勧めたい時、「どこから入ってもらえばいいんだろう」とか、「経験差があると場がギスギスしないかな」とか、妙に気をつかう場面ってありませんか。自分も友人にボードゲームを持ち込むたびに、その空気をどう整えるかで悩んでいました。 この本は、そんな“場のモヤモヤ”をメカニクスという視点から丁寧にほどいてくれます。たとえば協力ゲームが初心者の入り口になりやすい理由が、「勝ち負け」ではなく「同じチームで考える構造」にあると示してくれるのは、実際のプレイの風景がそのまま説明になっていて腑に落ちました。逆に、協力だからこそ起こりがちな奉行問題のような不健全な流れも、どこで生まれるのかをメカニズムとして理解できるので、解決の糸口がつかみやすいです。さらに、ターンオーダーの価値や、リアルタイムの緊張感をどう調整するかといった“見えない設計”まで言語化されていて、遊ぶ側の自分にも思わぬ視点が増えました。 プレイヤーとしてもデザイナー志望としても、「面白さの仕組み」を整理して理解したい人には刺さると思います。読んでいるうちに、なんとなく感じていた違和感や好みが、単なる感覚ではなく構造として説明できるようになっていく感覚がありました。遊ぶ側の悩みをそのまま持ち込める、実務寄りの一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
読書の順序
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