
データ分析営業 仮説×データで売上を効率的に上げよ(SalesZine Digital First)
中島 佑悟
翔泳社 / 2020-09-15
この本について
営業の数字を追っていると、「どこを改善すればいいのか分からないまま、日々の案件処理だけが積み上がっていく」という感覚になることがあります。KPIは山ほどあるのに、結局どれを動かせば受注につながるのかが見えない。僕もずっとそこでもやもやしていました。 この本が助かったのは、最初から“分析ツール”の話をするのではなく、「そもそも何を知りたいのか」「それを判断するにはどんなデータが必要なのか」という、ごく当たり前だけど曖昧にしがちな部分を丁寧に扱っているところです。受注と失注を並べて比べるとか、量的データなら散布図を見るとか、当たり前のようでいて実務だと抜け落ちる視点が自然に戻ってきます。さらに、商談同席者や流入経路などの“質的データ”も含めて、小さな差異をどう受注率に結びつけるかの考え方がとても実践的でした。 もうひとつ大きかったのは、「正確さとスピードのトレードオフ」の話。完璧な分析ではなく、まずは成果指標からシンプルに仮説を立てて試す。その繰り返しでようやく“売れるメカニズム”が見えてくる、という考え方が現場感に合っていて、肩の力が抜けます。重回帰分析や決定木のような手法も“扱える人だけのもの”ではなく、判断の拠り所として自然に置かれているのもよかったです。 数字を追うたびに「この改善、ほんとに意味あるのか…?」と感じてしまう人に届くと思います。分析を“難しいもの”ではなく、“売れる理由を言葉にする作業”として捉え直したいタイミングなら、特に刺さる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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