
売れすぎて中毒になる 営業の心理学
神岡 真司
すばる舎 / 2017-12
この本について
営業の場で、「押しているつもりはないのに、気づけば相手が距離を取ってしまう」という瞬間ってありますよね。僕も訪問や電話のたびに、どこまで踏み込んでいいのか迷ってばかりでした。雑談から入っても不自然になるし、商品説明をしても相手の温度が読めない。結局、毎回“手応えゼロ”で帰る日が続いたこともあります。 この本が役に立ったのは、そんなモヤモヤの理由を「心理」の側から説明してくれたところでした。たとえば、人は束縛を感じた瞬間に離れたくなるから、最初の一言は“興味があるかどうか”だけを聞けばいい、とか。単純接触の効果が働くから、長い商談より短い接点を丁寧に積んだほうが関係が育つ、とか。どれも実践の場で「あ、これか」と腑に落ちるものでした。相手の困りごとを探る質問のしかたや、「見たままを肯定的に伝えるだけで会話が転がる」というシンプルなコツも、実際に使うと効果が分かりやすいです。 さらに助かったのは、ゴリ押しではなく、相手が“自分で納得できる流れ”を作る視点が徹底しているところ。気に入った点を相手に言語化してもらうやり取りや、相手の譲歩の背景をまず聞く姿勢など、どれも現場の温度を下げずに前へ進めるための工夫が詰まっています。営業が得意じゃなくても、行動の質を静かに底上げしてくれるタイプの本です。 「押さずに売る方法を知りたい」「心理の仕組みを仕事に落としたい」という人には、特に刺さると思います。僕と同じように、無理をしない営業の形を探しているなら、かなり現実的に使える一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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