
営業の鬼100則
早川 勝
明日香出版社 / 2018-11-22
この本について
営業をしていると、「ちゃんと話せているはずなのに、なぜか一歩手前で止まる」「押したつもりじゃないのに、相手が身構える」という場面ってありますよね。自分では丁寧に進めているつもりでも、相手の反応が薄かったり、断られた瞬間に会話が終わってしまったり。あの独特の空気に、僕も何度もつまずきました。 この本が刺さるのは、その“つまずき”の正体を、精神論ではなく、相手の心理の流れとして見せてくれるところです。特に抜粋にある「売り方を売る」という考え方は、営業の場数を踏んでいても見落としがちな視点でした。驚き→気づき→理解…と、相手の心がどう動くかを言語化されると、「ああ、自分は途中の階段を飛ばしていたな」と思い当たる場面がいくつも出てきます。反論を“拒絶”ではなく“挨拶”として扱う姿勢も、実際の商談での空気を和らげてくれるし、「断れば断るほど売れる」という逆転の発想も、余裕のないときほど効きます。 それに、声の使い方やテンポの落とし方まで書かれているのが現実的で助かるんですよね。腹式呼吸や「バラードのように話す」という具体的なイメージは、そのまま使えるので、翌日のアポ取りで「あ、今日は崩れにくいぞ」と体でわかる変化が出やすいです。無理にキャラを作るのではなく、「正直さ」を武器にしていく流れも、営業が苦手だと思っている人ほど救われるはず。 「断られるとすぐ心が折れる」「相手の反論にうまく向き合えない」「商談が途中で止まりがち」そんな人には、かなり実践的に効いてくる一冊でした。自分の営業が“作業”になっていた時期だからこそ、読みながら何度も背筋を伸ばされました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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