
スキルペディア 360度の視点で能力を哲学する絵事典
村山昇
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2020-06-26
この本について
仕事でも日常でも、判断するときに「なんか浅いまま決めてしまってる気がする」とモヤつくことがあります。数字は揃えたのに腹落ちしない、目の前の案件に追われて想像が働かない、そもそも“見る”って何なんだっけ…というあの感覚です。自分でもどう言語化したらいいか分からず、放置してしまいがちでした。 この本は、そんな曖昧なモヤモヤに、急に光を当ててくる感じがあります。例えば、決断の質をつくるのは情報量よりも「血の通った想像力」だと言い切るところ。自分の選択が誰にどう影響するかまで思い描くプロセスを丁寧に説明してくれるので、判断の場面で立ち止まる理由がやっと腑に落ちました。また、創造性を「新しいものを作ること」だけに限定しない視点も助かります。見慣れたものを未知として見直す、過去や未来に視線を投げていまの自分に戻す。忙しさに押し流されて忘れていた“視点の揺らぎ方”を思い出させてくれました。 さらに、主観と客観のどちらが正しいかではなく、「客観を踏まえたうえで、意志としての主観を持つ」という姿勢に触れたとき、キャリアの選び方まで少し整理されました。自分の深いところで納得できる定義を持つことが、遠回りに見えて一番ブレないのかもしれません。 思考が浅くなっている気がする人、自分の“見る力”に自信が持てない人には静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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