
盤上の向日葵(上) (中公文庫)
柚月裕子
累計読者数7
平均ハイライト数 1.3件/人
推定読了時間 約6時間53分
star総合評価 46/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 75%
この本について
人間関係で「距離を置きたい相手ほど、心のどこかで切れずに残ってしまう」という感覚、けっこうしんどくないですか。特に親子となると、関わりたくないのに、無関係ではいられない。その矛盾を抱えたまま生活している人、多いと思います。僕もそういうグレーを抱えている側です。 『盤上の向日葵(上)』は、事件を追う刑事たちの物語でありつつ、父との関係に揺れる桂介の姿がずっと胸に残ります。ろくでもない父親なのに、失った母の代わりに唯一のつながりになってしまう葛藤とか、名前を呼ばれただけで昔の記憶がざわつく感じとか、ああいう“切り離せなさ”の描き方がとてもリアルなんですよね。そして刑事たちの「諦めの悪さ」の会話も、事件の話というより、人として何かを追い続けるときの姿勢を見せられているようで、読んでいて背筋が伸びるような感覚がありました。 この本が効いてくるのは、過去との距離の取り方に迷っているときとか、自分がなぜあの出来事を今でも引きずっているのか整理できないときです。物語として面白いのはもちろんですが、登場人物の行動や迷いをたどっていくうちに、自分の中の“説明しづらい感情”が形になっていく感じがありました。 家族との距離感に答えが出せないまま大人になった人に、特に刺さると思います。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
平成六年、夏。埼玉県の山中で身元不明の白骨死体が発見された。遺留品は、名匠の将棋駒。叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志した新米刑事の佐野は、駒の足取りを追って日本各地に飛ぶ。折しも将棋界では、実業界から転身した異端の天才棋士・上条桂介が、世紀の一瞬に挑もうとしていた。重厚な人間ドラマを描いた傑作ミステリー。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要









