
父滅の刃 消えた父親はどこへ アニメ・映画の心理分析
樺沢 紫苑
累計読者数4
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この本について
最近、男女の話題が出るたびに「どっちが悪い」とか「結局みんな極端だよな…」みたいな気分になることがあります。自分の立場を大事にしたいのに、誰かを踏みつける形になってしまう感じ。家庭でも職場でも、役割とか責任とか、うまく言語化できないまま引っかかることがあるんですよね。 この本を読んで面白かったのは、映画の中にある“父性の欠落”を軸に、今の社会のモヤモヤを整理してくれるところです。たとえば「女性の自立」と「男性をヘタレとして描くこと」は別の話だという指摘は、極端な物語に抱えていた違和感をそのまま言葉にしてくれます。また、父性とは権威を振りかざすことではなく、子どもが自分の位置を測れる“灯台”のような存在だと語られる部分は、父親に限らず、誰かの前でどう立っていたいのかを考えるきっかけになります。さらに、映画に出てくる「弱い父」「強すぎる父」の具体例を見ていくと、自分がどんな判断軸のもとで動いているのか、少しずつ輪郭が見えてきます。 自分の役割に悩んでいる人や、男女どちらかに偏った語りに疲れている人に特にしっくりくると思います。物語を通して今の社会を照らし直す、そんな一冊でした。
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