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〈脳と文明〉の暗号 言語と音楽、驚異の起源 (ハヤカワ文庫NF)

〈脳と文明〉の暗号 言語と音楽、驚異の起源 (ハヤカワ文庫NF)

マーク チャンギージー and 中山 宥

早川書房 / 2020-12-03

累計読者数4
平均ハイライト数 5.5件/人
推定読了時間 約4時間54分
star総合評価 33/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 11%

この本について

ときどき、「自分の好きなものって、ただの好みなのか、それとももっと深い理由があるのか?」と考え込むことがあります。文字に惹かれたり、言葉が急に腑に落ちたり、音楽に救われたりする。あの感覚の正体がよく分からないまま、日々の忙しさに流されてしまうんですよね。 この本は、そのモヤモヤに少しだけ輪郭をつけてくれます。たとえば、文字を読めるのは才能でも努力だけでもなく、文化が人間の脳に合わせて形を整えてきた結果だ、という視点。読み書きが苦手な自分を責めるのではなく、「脳が使える機能に寄せて文明が調整されてきた」という考え方は、妙に肩の力が抜けました。さらに、言語や音楽も同じように、自然界の音や形から少しずつ“脳が扱いやすいかたち”へ育ってきたという話は、身のまわりの現象の見え方まで変えてくれます。人が音楽を無理なく受け取れるのは、先天的な才能ではなく、長い文化の工夫のおかげなのかもしれない、と。 読んでいると「自分は何も特別じゃない」という安心と、「でも文化の積み重ねの上で考えたり感じたりしているんだ」という静かな誇らしさが同時に湧いてきます。自然と文明が地続きになり、仕事でも創作でも、無理に新しいことをひねり出すより“人間の脳が本来キャッチしやすいもの”を意識してみよう、という気づきにもつながりました。 人間の感覚の仕組みが気になっている人、あるいは「自分の理解のクセ」をもう少し優しく見つめたい人には刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

1万にのぼるクラシック音楽の主題旋律を分析して浮かび上がった驚くべき事実――音楽は人間の歩行を模倣している! 音量はその人物との距離、拍子は足音、メロディーの起伏は動作音に生じるドップラー効果。さらに、私たちの話し言葉にも自然界の痕跡が……。サルはいかにして文明を獲得し、ヒトへと進化したのか。『ヒトの目、驚異の進化』の理論神経科学者が、聴覚系を糸口に人類史上最大の謎を解く。解説/伊藤亜紗
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