
経営の正解はすべて社員が知っている
山室晋也
ポプラ社 / 2021-02-08
この本について
仕事をしていると、「このやり方、ほんとうに意味あるんだろうか」とか、「メンバーのためと言いつつ、自分の理想を押し付けてしまっていないか」みたいな、うっすらした不安が積み重なることがあると思います。組織の空気が固くなってきたときほど、どこをどう変えればいいのかが見えづらくなるんですよね。 この本が効くのは、そんな“現場のもやもや”を、きれいごとではなく実際の行動レベルに落としてくれるところです。たとえば、肩書きや契約の上下と、相手を敬意を持って扱う姿勢は別物だという話。言われてみれば当たり前なのに、忙しい現場だとすぐ混ざってしまいがちな部分を丁寧に切り分けてくれます。また、「改革」を振りかざすのではなく、まず全員の声を均等に聞くところから始める重要性が繰り返し語られます。派手なスローガンより、準備を早めるとか、部門間の“たこつぼ化”をほぐすといった地道な改善の積み重ねこそが効いていく、という視点も実務目線で納得感がありました。 読みながら、自分のチームにも「変えられない前提」は確かにあるけれど、そこ以外はまだ触れていない余白が多いのかもしれない、と気づかされます。メンバーの夢や働きやすさに焦点を戻すことで、組織全体が動き出す──そんな当たり前だけど忘れがちな原理を、実際の球団運営のエピソードで示してくれる一冊でした。 とくに、理想論より現場のリアルで組織をよくしたい人に刺さる本だと思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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